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津軽言語学

津軽弁辞典

なぁ(奴)【na’(:)】
(二人称単数)貴方、お前、君。【複】なぁんど、なんだい、なぁだぢ。【同】おめぇ。
なぁだぢ(奴達)【na(:)da’zi】
(二人称複数)あなた達、お前ら、君たち。【単】なぁ。【同】なぁんど、なんだい。
なぁんど(奴等)【na’(:)ndo】
(二人称複数)あなた達、お前ら、君たち。【単】なぁ。【同】なぁだぢ、なんだい。
ながけり(長けり)【naηa’keli】
長靴。「けり」は靴の意。
ながまる【naηama’lu】
<自・五段>横になってリラックスする。
なぎべっちょ【na(n)gibe(c)cho’】
泣きっ面。【例】なぎべっちょ・はだげる=泣きっ面を・かく。
なげぇ(長ぇ)【naηe’(:)】
<グ>長い。【対】みちけぇ。
なげる(投げる)【naηe’lu】
<他・下一>(ゴミを)捨てる。【派】ごみなげ(名)=ゴミ捨て。
なして【na’site】
口語なぜ、何で。【同】なひゃぁ。【例】なして・そうなる=何で・そうなる。
なづぎ【na(n)zugi’】
(顔の)額。
なにほど(何程)【naniho(n)do’】
口語どれほど、どれくらい。
なひゃぁ【nahya’:】
口語(反語形で)なぜ、どうして。【同】なして、なふぇ。【例】なひゃぁ・いがにゃぁ・まいんずよ=何で・行かなきゃ・ならないんだよ。【類】どひゃぁ。
なふぇ【na’fe】
口語→なして
なべっこ【na(n)bekko’】
①(調理器具としての)鍋②(料理としての)鍋③ルールに入れないで遊びに参加させる子供。【参】「ちゃなべっこ」の省略形。【同】みそっぱ。
なまごだ【namagoda’】
形動動きがゆっくりしている人。【参】海の生き物「なまこ」の動きからかも。
なめ(名前)【name’】
名前。【例】なぁ、なめ・なんて・すんだば=あなた、名前・なんて・いうのですか。
なめっこ(名前っこ)【namekko’】
→なめ(名前)
なんだい【nanda’i】
(二人称複数)あなた達、お前ら、君たち。【単】なぁ。【同】なぁんど、なぁだぢ。
なんたかった【nantaka’(t)ta】
どうしても、何が何でも。【例】なんたかった・あさいで・いがにゃぁ・まいね=何が何でも・歩いて・行かなければ・ならない。
なんちゃも(何ちゃも)【na’nchamo】
口語(否定形で)なんにも~ない。【例】なんちゃも・きが・ね=なんの足しにもならない。なんちゃも・なん・ね=なんにもならない。
なんぼ【nanbo’】
①なんて。【例】なんぼ・まねば=なんて・駄目なんだ。②どれくらい、どれほど。【同】なにほど。③(値段が)いくら

にぐらっと【nigula’(:)tto】
(何か良いことがあって)にんまりとする。【例】どしたばぁ、にぐらっと・して=どうしたんだい、にんまりして。【同】にぐらにぐらど。
にぐらにぐらど【nigula’ligulado】
(何か良いことがあって)満面の笑みでにんまりとする。【同】にぐらっと。
にけ【nike’(:)】
(回数の)二回。【参】いっけぇ=一回、さんけぇ=三回。
にげ【nige’(:)】
(建物の)二階。【参】いっけぇ=一階、さんけぇ=三回。
にげぇ(苦ぇ)【niηe’(:)】
<グ>苦い。【例】にげして・かいねぇ=苦くて・食べられない。
にしずまる【nisizuma’lu】
<自・五段>煮すぎて味が濃くなってしまった状態。
にっちゃ(兄っちゃ)【ni’ccha】
お兄さん。
にどまめ【ni(n)doma’me】
エンドウ豆。
にべ【ni(n)be’】
二重瞼(まぶた)。
にんじゅ(二十)【ninju’(:)】
二十。
にんびぃ【ni(n)bi’(:)】
<グ>(動作や感覚が)鈍い。

ぬぐい【nu(n)gu’i】
<グ>暖かい、温かい。【同】ぬぐぅ。【派】ぬぐまる、ぬぐだまる(動)あったまる。
ぬぐぅ【nugu’:】
<グ>暖かい、温かい。【同】ぬぐい。【派】ぬぐまる、ぬぐだまる(動)あったまる。
ぬぐだまる【nugudama’lu】
<自・五段>暖まる。【同】ぬぐまる。【派】ぬぐい/ぬぐぅ(形)=暖かい。
ぬぐまる【nuguma’lu】
<自・五段>暖まる。【同】ぬぐだまる。【派】ぬぐい/ぬぐぅ(形)=暖かい。
ぬげまなぐ(抜け眼)【nugemana’gu】
目が出ている状態(の人)。

ねくたりん【nekutali’n】
桃(ネクター)とりんごを掛け合わせた果物。
ねごつら(猫面)【negotsula’】
三色すみれ、パンジー。
ねちける【nechike’lu】
<自・下一>ねじれる。【例】はらわだ・、ねちけで・まるじゃぁ=腑が・ねじれて・しまうよ。
ねっちゃ(姉っちゃ)【ne’ccha】
お姉さん。
ねっちょふけぇ(根っちょ深ぇ)【neccho’fuke(:)】
<グ>執念深い。【例】あい、なんぼ・ねっちょふけぇば=あいつ、何て・執念深いんだ。
ねっぱぐ(粘ぐ)【neppa’gu】
<自・五段>くっつく、ひっつく。【同】ねっぱる。【派】ねっぱげる(他)
ねっぱげる(粘げる)【neppage’lu】
<他・下一>くっつける、ひっつける。【派】ねっぱぐ(自)。
ねっぱる(粘っぱる)【neppa’lu】
<自・五段>くっつく、ひっつく。【同】ねっぱぐ。【派】ねっぱげる(他)
ねぱかぱすぅ【nepa’kapasu(:)】
<自・五段>ネバネバする。【例】この・てぶる、なんだがさ・ねぱかぱすぅ=この・テーブル、なんだか・ネバネバする。【派】ねっぱぐ(動)
ねぶた【ne(n)buta’】
青森、大湊(むつ)、五所川原などで行われている夏祭り。但し地元民は「ねぷた」と呼ぶ。
ねぷた【ne(n)puta’】
弘前、黒石などで行われている夏祭り。
ねぷてぇ【nepute’(:)】
<グ>眠い。【派】ねぷりかげ(名)=うとうとすること。
ねぷりかげす【ne(n)pulikage’su(:)】
<自・五段>うとうとする。【派】ねぷて(形)=眠い。
ねほいる(寝惚いる)【neho’ilu】
<自・上一>寝坊する。【例】けさ、ねほいで・まったじゃぁ=今朝、寝坊して・しまったよ。
ねまりずもう(ねまり相撲)【namalizumo’(:)】
立て膝で行う、津軽独特の相撲。
ねまる【nema’lu】
<他・五段>座る。【派】ねまり・ずもう=立て膝で行う相撲。【例】まんず、ねまりへ=まぁまぁ、座りなさい。

のそっと【noso’(:)tto】
ごっそり、たんまりと。【例】きな、ゆぎ、のそっと・ふった=昨日、雪が、ごっそり・降った。
のそのそど【noso’nosodo】
大粒の雪が降っている様子。
のだばる【no(n)daba’lu】
<他・五段>俯せに寝ころぶ。【例】なだばって・テレビばり・みで=うつぶせになって・テレビばかり・観て。
のっつど【no’ttsudo】
強烈に、ガツンと。【同】わっつど。【例】のっつど・ふったがいだ=ガツンと叩かれた。
のっぱら(野原)【noppa’la】
野原。【諺】のっぱらで屁=とてもすっきりする、すがすがしい気分になる。
のどつまりすぅ(喉詰まりすぅ)【no(n)dotsuma’lisu(:)】
<自・五段>喉が詰まりそうになる。【例】この・チキン、むっつして・のどつまりし・てまる=この・チキン、パサパサしていて・喉が詰まりそうになる。
ののさま【no’nosama】
お月様。
のべでよごす(伸べで寄越す)【no(n)be’deyogosu】
<サ・五段>差し出す。【例】じぇんこ・のべでよごさ・いだ=お金を・差し出さ・れた。
のぺらっと【noppela’(:)(t)to】
凹凸が無くのっぺりとした様子。
のめくる【no(n)meku’lu】
<他・下一>前方に傾く、突っ込む、倒れ込む。
のれ【nole’】
ものすごく。「のれそれ」の略。※強調時は「の」に力を込める。
のれそれ【nolesole’】
ものすごく。。※強調時は「の」に力を込める。